2003年6月24日(火)「しんぶん赤旗」
沖縄県は二十三日、太平洋戦争末期、住民ら二十万人以上が犠牲となった沖縄戦「終結」から五十八年目を迎えました。
米軍基地が本島面積の約二割を占め、米海兵隊員による女性暴行致傷事件を契機に、基地撤去と日米地位協定の抜本見直しを求める県民世論が高まるなか、最後の激戦地となった糸満市摩文仁の平和祈念公園では、県主催の「沖縄全戦没者追悼式」が行われました。
ブッシュ米政権に追随して米軍基地の固定化・強化を推進し、有事法を強行した小泉純一郎首相は就任以来初めて追悼式出席を見送りました。
稲嶺恵一知事は、追悼式の平和宣言で「県民は過重な基地負担を強いられている」とのべ、日米政府に日米地位協定の見直しを求めました。
日本共産党の赤嶺政賢衆院議員(党沖縄県委員長)は追悼式に参列し、献花しました。この日、県内各地で慰霊の催しや集会などが行われました。