2003年6月24日(火)「しんぶん赤旗」
「『資本主義の枠内での民主的改革』といわれているが『革命』と『改革』の違いは?」、「政権に入ったら閣僚認証式に出るのか」、「市場経済を肯定的に評価しているようだが、革命とどう結びつくのか」――。
日本共産党第七回中央委員会総会で採択された党綱領改定案について、不破哲三議長が説明した二十三日の記者会見では、時間いっぱいまで多様な質問があいつぎ、関心の高さを示しました。
質問は、党綱領改定案の内容面から、「いつごろから改定案の議論をはじめたのか」「綱領論議の国民への情報公開をどう考えているのか」といった策定過程まで多岐におよびました。不破氏は「民主的改革というのは行われる中身の特徴づけで、その中身を実行するための権力の移行を革命と呼んでいる」「認証は国家統治の意思の入らない(天皇の)国事行為で、以前から出席する態度を明らかにしている」「市場経済には資本主義を発展させる機能と、社会主義を展開するのに役立つ機能とがある」など、質問に一つひとつていねいに答えました。
また、不破氏は今年にはいって常任幹部会のなかに小委員会をつくり、常幹会議で議論をしてきたことを紹介。情報公開についても「大会に先立ち、草案を内外に公開し、五カ月あまり全党討論をし、国民の意見もうかがう。そのうえで党大会で仕上げるのが、一番妥当な情報公開のやり方だと思っている」などとのべました。