日本共産党

2003年6月21日(土)「しんぶん赤旗」

東京

墨田の稲見さん不起訴

公明党のでっち上げ事件


 さきのいっせい地方選で東京・墨田区の公明党運動員による「選挙の自由妨害罪」のでっち上げ事件で、不当逮捕され処分保留のまま釈放されていた稲見朝吉さん(77)が不起訴となりました。二十日午後、不起訴を求めて問い合わせた弁護士にたいし、東京地検が「十九日に不起訴にした」と回答したもの。

 同じく公明党の告訴で警察が不当逮捕した東京・北区の「公選法違反事件」の不起訴決定に続き、公明党の不当性をかさねて示すものです。

 稲見さんは四月二十四日、公明党候補者カーの違法なデマ宣伝に勇気をもって抗議。謀略とでっち上げで不当逮捕されたものの、同月二十七日、東京地裁は検察側の勾留請求を却下していました。

 不起訴となった稲見さんは「診療所の前で大音量で民医連の悪口をいうことが選挙運動なのかと検事さんにもいいました。その言い分を認めてくれたということでしょう。公明党のやってきたことは正義ではなかったということです。支援してくれた全国のみなさんに心から感謝したい」。

 事件を担当した鳴尾節夫弁護士は「不起訴は当然だが、検察の勾留請求却下から二カ月はあまりにも遅すぎる。しかし、十一台ものパトカーがかけつけた事件にもかかわらず、勾留請求も却下され、不起訴になったこと自体、事件の謀略性と不当性が浮かび上がったといえる」と指摘。稲見さんを支えた、すみだ共立診療所の新田達也事務長は「これからも事実をねじ曲げるものとは徹底的にたたかう」と決意を語りました。

 不当逮捕以後、稲見さんの早期不起訴を求める団体署名は全国で千百四十八団体から寄せられ、個人の激励署名は約九千人にのぼりました。


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