2003年6月19日(木)「しんぶん赤旗」
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沖縄県金武(きん)町での米海兵隊員による女性暴行致傷事件で、同県の女性県議全員(五人)が十八日、県にたいし、日米地位協定の抜本見直し、基地の整理・縮小などを県から政府に強く求めるよう申し入れをおこないました。
申し入れたのは日本共産党の外間久子、新垣米子、玉城ノブ子の各県議と沖縄社会大衆党の糸数慶子、無所属の渡嘉敷喜代子の各女性県議。
各県議は、「地位協定の改定は県民的、国民的な要求になっているのに、日本政府はアメリカに一度も要求したことがない」と指摘。「いま、県の姿勢が問われている」として県が地位協定改定、米軍基地の整理縮小、海兵隊撤去を政府に強く求めるよう訴えました。
日本共産党の玉城県議は「地位協定の抜本改定に向けた県民運動のために県がもっと強い姿勢でのぞむべきだ」と強調。
新垣県議は「ただ『県もやっています』ではすまされない。基地がある限り同じことの繰り返しになる。ましてやこういうなかで新たな基地をつくる責任が問われている」と迫りました。
外間県議は、「女性の尊厳を守るという立場で知事が先頭に立って県民大会を開くべきだ」と求めました。
応対した県の新垣良光知事公室長が、「県民大会は必要だと思うが、どの時期にやるか…」などと言葉を濁したのにたいし、各県議は「今やらないでいつやるのか」などと迫りました。