日本共産党

2003年6月12日(木)「しんぶん赤旗」

国立大法人法案委員会開かれず


 十日の審議空転を受け、参院文教科学委員会は十一日に理事懇談会を開き、今後の日程を協議しました。

 与党は、大学に中期目標・中期計画の作成を指示する文書が回っていたことについて、文科相が委員会に「おわび」をし、文科省が経過説明の文書を出すことで事態を収拾し、国立大法人法案の審議を再開するよう求めました。これに対し野党は、「文科省の説明と現場には大きなずれがある。国会に大学関係者をよんで話をきくべきだ」と主張しました。

 問題の「文書」は、十日に民主党の桜井充議員が示したものです。その素案を昨年十一月、日本共産党の石井郁子衆院議員が国会で取り上げ、「法案も出ていないのにこのような指示を出すのはルール違反だ」と追及していました。日本共産党の林紀子理事は「追及されたのに同趣旨の文書を出したのは大問題だ。反省なしの再犯行為であり、いまさら経過の弁明だけでは収まらない」と指摘しました。

 与党が持ち返って検討することとなり、十二日には委員会は開かず、引き続き理事懇談会で協議することになりました。


もどる
「戻る」ボタンが機能しない場合は、ブラウザの機能をご使用ください。

日本共産党ホームへ「しんぶん赤旗」へ


著作権 : 日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 Mail:info@jcp.or.jp