2003年6月11日(水)「しんぶん赤旗」
参院で審議されている国立大学法人法案への大学の全構成員による意見表明を行おうと、電子投票によるレファレンダム(全体投票)が実施されています。全国の大学人からなる国立大学レファレンダム準備会が投票を呼びけたものです。
対象者は国立大学だけでなく公立・私立大学の全構成員で、十三日が投票締め切り。
投票結果は国会議員に送られる予定です。
同法案は、国立大学の機構を抜本的に変更するものですが、二月に提出され、大学人による検討をほとんど経ないまま国会での審議が進められています。
同準備会は、現場の声を無視したまま「法案による法人化が断行されるならば、近未来に日本の大学全体が衰退する危険性は極めて大きいことが危惧(きぐ)され」るとしています。
国立大学と大学共同利用機関の教員、学生、事務職員、非常勤職員、院生、技官を対象におこなった五月七日までの中間集計では、投票数二千九百三十、法案に反対は97・3%に達しました。
五月十日からの第二期投票は、対象を公立・私立大学も含むac.jpドメインの電子住所を持つ人に広げました。
投票場所はhttp://ac-net.org/rfrです。