2003年6月11日(水)「しんぶん赤旗」
参院で審議中の国立大学法人法案の採決強行を許すなと、全大教、私大教連、全教、国公労連、全学連などからなる法人化反対連絡会が十日、委員会傍聴行動を行い、国会内で緊急集会を開きました。全国から大学関係者ら約六十人が参加しました。
この日、これまでの政府答弁と事実の違いが指摘され、午前中に審議が中断、この日は再開できない事態となりました。
集会では、全学連の参加者は、東大教養学部の代議員大会が法人法案廃案を求め決議したと紹介し、法案の中身を知らせれば反対の声を大きくできると報告しました。
日本共産党の畑野君枝、林紀子の両参院議員が、状況報告をし、運動を激励しました。
参加したある東大教員は「文部科学省が大学に干渉しないと議員などに説明してきたことと、実際に彼らが大学に求めている実態とが整合性が取れないことが明らかになった。国会という場で、議論されればこんな問題になるというのは、新鮮だったし、そこに可能性を感じた」と話していました。