日本共産党

2003年6月11日(水)「しんぶん赤旗」

サービス残業隠し 共産党が追及

スズキ、7000万円支払う


 自動車メーカーのスズキ(本社・静岡県浜松市)がサービス残業(ただ働き)代を支払っていたことが明らかになりました。

 二〇〇二年十一月から〇三年一月までの三カ月分で、五月十五日に支払われました。総額は約七千万円といわれています。日本共産党スズキ委員会が今年一月に労働基準監督署に是正指導を申し入れていたもので、九日、平賀高成前衆院議員とともに記者会見して発表しました。

 同社のサービス残業をめぐっては、筆坂秀世参院議員が三月、国会で隠ぺい工作をしている事実を明らかにし、厚生労働省に調査を要求、大きな社会問題になっていました。

 スズキは今年一月、勤務記録を手書きからパソコン管理に変更。勤務の開始・終了時刻を労働者が自分で入力することになり、勤務終了とパソコン処理の終了時間を調べればサービス残業をしている事実がはっきりするため、勤務記録からパソコン操作の日時を消し去る悪質な隠ぺい工作を行っていました。

 筆坂氏の質問を受けて、スズキ党委員会は五月三十日、厚労省に改めて調査を要請しました。

 厚労省側は、サービス残業代が支払われたことや、パソコンの改ざんも含めて状況を把握し、調査していることを明らかにしました。

 党委員会の太田泰久さんは「画期的です。数千円から十万円増えた、と労働者は喜んでいます。『厚労省指針』も活用して、パソコンの改ざんや深夜の電子メールを消すよう会社が指示していた問題を徹底的に告発し、サービス残業をなくしたい」と話しています。


もどる
「戻る」ボタンが機能しない場合は、ブラウザの機能をご使用ください。

日本共産党ホームへ「しんぶん赤旗」へ


著作権 : 日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 Mail:info@jcp.or.jp