2003年6月11日(水)「しんぶん赤旗」
日本共産党の志位和夫委員長は九日、来日中の盧武鉉大統領夫妻を歓迎して、衆院議長応接室で開かれた衆参両院議長主催の懇談会に出席し、盧武鉉大統領とあいさつをかわしました。そのさい、次のようなやりとりがおこなわれました。
志位氏は、盧武鉉大統領の国会での演説を聞いた感想として、「『平和繁栄政策』と『参与政府』の立場と、北東アジア全体の平和と安定について、繰り返しのべられたことを、共鳴をもって印象深く聞きました。今後、韓国とわが党の交流が発展することを希望します。大統領の成功を願っています」と、盧大統領に語りかけました。
これにたいして盧大統領は、「私は韓国でも共産党を受け入れるときこそ、完全な民主主義になると考えます。韓国を訪問すれば歓迎します。訪問を避けたり、拒否したりはしないつもりです」とのべました。
志位氏は、「そうした機会がくることを願っています」とこたえました。
ソウルからの十日の報道によれば、盧武鉉大統領が志位委員長との懇談でのべた、共産党にかんする発言に関し、韓国大統領府(青瓦台)の尹太瀛スポークスマンは、「西欧や日本でのように、制度圏(政界)内において、合法的な枠内で活動する共産党について言及したもの」と説明しています。