2003年6月6日(金)「しんぶん赤旗」
東京・北区の公明党区議による「選挙の自由妨害罪」でっち上げ事件で、不当逮捕され処分保留のまま釈放されていた稲葉茂さん(66)は不起訴となりました。
五日午後、事件を担当した城北法律事務所の小沢年樹弁護士が東京地検に不起訴を求めて問い合わせたところ明らかになったもの。
知らせを聞いた稲葉さんは「告発した公明党への怒りは残りますが、逮捕いらい支援してくれた仲間とともに、喜びを分かち合いたいと思います。信頼できる強力な弁護団や国民救援会の方がたとともにたたかえたことを心から感謝し誇りに思う」と述べました。
小沢弁護士は「告発者の言うような選挙の自由妨害罪に該当する処罰に値する事実はなかったことを明らかにした」と告発そのものの不当さを指摘しました。
知らせに先立つ同日昼、「公明党のでっち上げ事件を許さない会」は地検に六百七十七団体の署名を添えて「不起訴に」と要請していました。