2003年5月31日(土)「しんぶん赤旗」
日本共産党北海道委員会は三十日、現在行われている札幌市長選再選挙(六月八日投票)で立候補を辞退、「オール与党」市政の継続を許さない立場から自主投票とすることを決定しました。岡田晋一道委員長代行、党公認で市長選に出馬していた青山慶二氏が同日の記者会見で発表しました。
岡田氏は会見で、次のように語りました。
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いま行われている札幌市長選挙で、私たちは、青山慶二・党道副委員長を党公認候補者として擁立しました。
しかし、この選挙は、いっせい地方選挙の中で行われた四月の選挙で、七人の候補者のいずれも法定得票(25%)を獲得することができなかった結果の再選挙です。
これは、本来「決選投票」的意味合いをもつ選挙です。
したがって、第一回投票で示された市民の意思を尊重し、自民党・公明党・民主党を中心とする「オール与党」市政の継続を許さない立場から対応することが必要でした。
再選挙にあたっての私たちの検討は、この点で大変不十分でした。再選挙開始以来、そのことへの市民の批判も寄せられました。
党道常任委員会で検討した結果、選挙のさなかではありますが、立候補をとりやめることを決断し、自公民の「オール与党」市政の継続を許さない立場から自主投票とすることにしました。
青山候補に寄せられたご支援に心から感謝するとともに、最初から正しい選択ができず、ご迷惑をおかけしたことをおわびします。