日本共産党

2003年5月26日(月)「しんぶん赤旗」

北朝鮮問題

経済制裁でなく「軍事最優先」の
誤りただす方向で外交的解決を

テレビ朝日系サンデープロジェクト 筆坂政策委員長が主張


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サンデープロジェクトで発言する筆坂秀世政策委員長=25日、テレビ朝日から

 日本共産党の筆坂秀世政策委員長は二十五日午前のテレビ朝日系番組「サンデープロジェクト」に出演し、北朝鮮の核開発問題について発言しました。筆坂氏は、軍事制裁につながりかねない経済制裁ではなく、北朝鮮の「軍事最優先」の誤りをただす方向での日本政府の外交努力を求めました。

 筆坂氏は、日米首脳会談で両首脳が、北朝鮮に対して、経済制裁を含む「厳しい措置」を取ることで一致したことについて、「経済制裁を安易にやるべきではない。経済制裁でかたがつかなければ、軍事しかなくなる。そうなれば最悪の局面をむかえることになる」とのべました。

 その上で、「大事なことは、日朝間の懸案事項をどう解決するかだ。いま、北朝鮮は『軍事最優先』の立場に立っている。核を持たないとだめなどと。これがまちがっている。北朝鮮にとっての安全保障上のいちばんの問題は、北朝鮮自身が数々の無法行為を行い、まともな国際関係を持っていないことだ」と指摘。「日本政府は、核兵器の保有は最悪の選択であることをきちんというべきだ」とのべ、外交交渉での道理ある主張による解決を求めました。

 また、イラク問題で発言し、イラク戦争は国連安保理決議に根拠を持たない、違法な戦争だったと主張しました。

 日米首脳会談で自衛隊派遣問題が取り上げられたことに関連して、「(小泉首相らは)ただ自衛隊を出したいだけだ。しかし、与党幹事長がイラクに行ったが、自衛隊に来てほしいなどという要請なんかなかった。日本は、医療などの(本当に必要な)分野でやればいいので、自衛隊派遣など絶対にすべきではない」と主張しました。


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