2003年5月22日(木)「しんぶん赤旗」
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派遣法・職安法改悪法案の衆院委員会採決が強行され、続いて労働基準法改悪案の審議に入った二十一日、東京・日比谷野外音楽堂には四千人が集まり、「STOP!首切り自由化・使い捨て 労基法・派遣法改悪阻止5・21中央決起集会」を開きました。全労連、労働法制中央連絡会、東京地評が主催。集会後、国会へデモ行進し、「労働法制改悪反対」の唱和を響かせました。
派遣法は、製造現場への導入を解禁するなど、正社員を低賃金、不安定雇用に置き換えることを狙ったもの。集会では、夕方の法案採択が伝えられ、参加者から「ウォー」という怒りの叫び声がわきおこり、「過労死はごめんだ」「人間らしく働きたい」のちょうちんがふられました。
ゼッケン姿のJMIU横河電機支部の竹中茂さん(65)は、「リストラで三カ月ごとの契約更新にさせられた。こんな不安定雇用を社会全体にまん延させるわけにはいかない」。一橋出版労働組合の樋口博委員長(55)は「職場では派遣が増え、正社員は社員の三分の一。派遣社員はものもいえない立場におかれており、組合として絶対黙っていられない」と憤ります。
主催者あいさつした全労連の熊谷金道議長は、「たたかいを職場・地域にひろげ大きなうねりを」と呼びかけました。
日本共産党の小沢和秋衆院議員があいさつ。民主党、社民党、自由党の議員メッセージが紹介されました。全労協の子島利夫事務局長、航空労組連絡会の内田妙子議長が連帯あいさつしました。