日本共産党

2003年5月21日(水)「しんぶん赤旗」

安全面の予算あるのか

国立大法人化で大半が違法

石井議員


 石井郁子議員は十四日の衆院文部科学委員会で、国立大学が法人化された場合、労働安全衛生法が適用される問題について質問しました。

 石井氏は、多くの国立大学で、実験器具が廊下に並べられ耐震対策もされずに実験台の上に薬品棚、計測機器が並べられている現状を指摘。文部科学省の調査でも国立大学百六十九機関のうち、百五十六機関で要改善点が見つかっていることを示し、「現状は労働安全衛生法とはかけ離れており、もし四月に法人化されれば違法状態となる。文科省はこの現状を改善するための予算措置を検討しているのか」と指摘しました。

 文科省の萩原久和文教施設部長は、「改革の中身は種々多様であり、経費を一律に数字で出せないが、緊急に対応しなければいけないものに対しては、必要額を把握するよう努力する」と答弁しました。

 石井氏は「労働者の生命・健康を守るための最低基準であり、そんな答弁では納得できない」と強く批判しました。


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