2003年5月17日(土)「しんぶん赤旗」
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区長、区議会議員選挙(十八日投票)の投票日が目前にせまった東京・足立区で十六日未明、正体を隠して日本共産党を誹謗(ひぼう)・中傷する卑劣な反共謀略パンフレットが区内全域でまかれました。
「あなたは日本の共産主義化に賛成ですか?」などとする謀略パンフは四色刷りB5判八ページ。発行元として「憲法と自由を守る国民会議」と小さく書いていますが、住所も連絡先もありません。
同日午前二時から午前五時ごろにかけて都営住宅や集合住宅を中心に区内全域で配布され、電話ボックスに千枚放置されていた例もありました。日本共産党の、さとう純子区議候補事務所に同パンフが三百枚も投げ込まれるなど、党候補や党支持者、ポスターを掲示している家などを狙って大量に投げ込む、悪質な嫌がらせもされています。
謀略パンフの内容は、社会主義とは無縁の旧ソ連の体制や北朝鮮の国際的蛮行ともっとも厳しく対決してきた日本共産党に対し、「共産主義の“同志”北朝鮮と同じ」などと悪ばを投げつけるもの。パンフに使われた写真なども前回総選挙で創価学会員が配布した謀略パンフ『共産主義の真実』と同じ。夜中に正体を隠して配布するやり方も、公明党・創価学会の反共謀略活動と同じです。
日本共産党支部と後援会は、メガホン宣伝などで即座に反撃。五反野駅前のふれあい通り商店街では、足立東業者後援会の人たちが謀略パンフをかざしながら、「日本共産党を落とすためにやったことは明らかです。いくら、自分たちが政策や実績で語れるものがないからといって、汚い手口で選挙をよごすのは絶対に許せません」と訴え、通行人から「頑張れよ」と声援が飛びました。
同後援会の黒須勝見さんは「正々堂々とやるのでなくこんな卑劣なやり方をするのは、共産党が勝つのを恐れているからだ。怒り心頭です。絶対に全員当選させます」と力を込めて話していました。