日本共産党

2003年5月16日(金)「しんぶん赤旗」

緒方参院議員が韓国国会議員と平和交流


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15日、ソウルの韓国国会内で交流した(左から)宋永吉、金希宣、緒方、金成鎬の各議員(面川誠撮影)

 【ソウル15日面川誠】韓国訪問中の日本共産党の緒方靖夫参院議員・国際局長は十五日、韓国国会で同国の宋永吉、金希宣、金成鎬の各議員(与党・新千年民主党=民主党)と昼食をともにし、懇談しました。

 緒方氏の今回の訪問は、バグダッドを三月に訪問した宋永吉、金成鎬両議員が、日本で同様の活動をしている緒方氏を知り、朝鮮半島の和平をはじめアジアの平和のための討論会を開こうと招待したものです。

 懇談では、初めて日本共産党を直接見る韓国の議員から、党の議員、党員数、路線、「野党外交」などについて多くの質問が出されました。韓国では、来年四月の総選挙に向けて熱い前哨戦が始まっていることも語られました。

 また、イラク訪問の際には、ともにイラクのハマディ国会議長(当時)と会談したことなど中東の話題や、ちょうど十五日の早朝に行われたワシントンでの米韓首脳会談の結果と北朝鮮問題の平和的解決の道筋などについて意見を交換しました。

 さらに金希宣議員は、慰安婦問題など歴史問題を追及してきた活動や、日本でも出版された自叙伝などを紹介。両国間にある歴史問題の正しい解決について話し合われました。

 緒方氏は、厳しい政治日程のなかでこうした討論の機会を用意してくれたことや、韓国社会のなかで「共産党」というとまだ抵抗感があるなかで日本共産党と韓国の国会議員の間で交流が行われたことに心から感謝すると述べました。

 特に、「今日いまごろ、衆議院本会議で採択に付される有事関連法案は、イラクで見られたようなアメリカの先制攻撃の際に日本の自衛隊が海外に出動する仕掛け作りである」と、危険な本質を指摘しました。

 韓国側からは、アジアの平和、特に北朝鮮問題の解決のために日本と韓国の進歩的国会議員のあいだの意見交換と協力が不可欠であり、今回その最初の機会になったと意義が強調されました。

 双方は、今後、恒常的に連絡を取り合い平和のために協力を強めていくことで一致しました。

 昨年三月に懇談した任鍾皙議員をはじめ日程上都合がつかなかった議員からもメッセージが寄せられました。


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