2003年5月16日(金)「しんぶん赤旗」
|
衆院本会議で有事法案の採決が強行された十五日、国会周辺は労働者や市民、宗教者らが次々と集まり、怒りや抗議の声をあげ、「一刻を争って世論を広げ、参院で廃案に」との決意につつまれました。
「有事法制は許さない!運動推進連絡センター」が呼びかけて衆院議員面会所で行った要請行動は、百八十人でいっぱい。情勢報告と決意表明に立った日本共産党の志位和夫委員長に大きな拍手がおくられました。
志位委員長は、「憲法じゅうりん、世界の平和のルールに挑戦する暴挙に、きびしい抗議をつきつけよう」と訴えるとともに、「たたかいは参議院に移りますが、内外の世論との大きな矛盾、怒りの広がりは避けられません」と指摘。「内外の理性の声、平和を願う人々と共同をつよめ、廃案のため全力を尽くします」と決意をのべました。
参加者は「有事法制は断じて許せない。自民、民主がやってきたデタラメさを広げれば廃案に追い込める」(全労連)、「最大重点に位置付けて徹底的にたたかう」(全商連)、「世界の平和の流れと合流し、廃案へがんばる」と表明しました。
これに先立ち、議員会館前では雨の中、陸・海・空・港湾労組二十団体と宗教者、市民団体が緊急行動を行い、三百人が参加しました。各代表らが「団結を崩さず廃案までがんばろう」(日本山妙法寺)、「くじけずにがんばる」(キリスト者平和ネット)、「たたかいは終わったわけではない。何としても廃案に」(全日本海員組合)と発言。二十三日午後六時半から東京・明治公園でおこなわれる集会の成功を呼びかけました。