2003年5月10日(土)「しんぶん赤旗」
有事法案をめぐって自民党と民主党の修正協議がつづき、与党が採決強行の構えもみせる緊迫した国会。九日も国会前には、プラカードや太鼓、笛など「有事法案反対」をアピールする人々が集まり、「有事法制は許さない!運動推進連絡センター」がよびかけた緊急国会要請には約五十人が参加しました。
新日本婦人の会の小松久子中央常任委員は、「イラク戦争のようなアメリカが行う戦争に日本が協力するのが有事法制だ、と知らせると、多くの人が署名に応じてくれる。地域でいっせいに行動して、廃案に追い込もう」と訴えました。
全日本教職員組合の森本浩寿中央執行委員は、「与党議員には抗議ファクスを、民主党議員には『修正でなく廃案を』とファクスを集中しよう。希望や展望は、われわれが運動でつくるもの」と語りました。
日本共産党の赤嶺政賢衆院議員が国会情勢を報告。「抗議のファクスが増えてきた」と自民党議員が気にしているとのべ、「国民に真実を知らせて運動を広げよう」とよびかけました。
同センターは、十二日から毎日国会要請をおこなうことを決めています。十四日午後六時半からは、東京・日比谷野外音楽堂で緊急集会を計画しています。