2003年5月10日(土)「しんぶん赤旗」
今春中学、高校を卒業した就職希望者の就職内定率(3月末現在)がそれぞれ64.3%、90.0%になったことが9日、厚生労働省の調査で分かりました。中学新卒者は2年連続で過去最低を記録。高校新卒者も過去2番目の低率でした。
調査は、学校や公共職業安定所に就職紹介を希望する中高生が対象。高卒の求人数は21万6千人、求職者数は17万8千人となり、求人倍率は1.21倍と2年連続で過去最低。中卒は求人数4100人に対し、求職者数4400人。求人倍率は0.93倍で前年同期の0.97倍をさらに下回りました。
同省業務指導課は「厳しい経済情勢の中、求人数が少ない上、企業が即戦力志向で、経験者採用にシフトしつつあるのではないか」と分析しています。