日本共産党

2003年5月9日(金)「しんぶん赤旗」

海自艦

イラク攻撃の米空母に燃料提供

防衛庁が事実認める


 防衛庁の石川亨統合幕僚会議議長は八日の定例記者会見で、海上自衛隊の補給艦が二月にインド洋北部で、米軍の補給艦に二十二万ガロンの燃料を提供し、この米補給艦がイラク攻撃に参加した米空母キティホークに燃料補給したことを明らかにしました。

 テロ対策特別措置法にもとづいてインド洋に展開している海上自衛隊の補給艦が米軍の補給艦を通じてキティホーク機動部隊に燃料を提供したことは、同空母のパーカー艦長が六日に記者会見で明らかにしていました。

 ところが、政府は翌七日、「イラク攻撃に従事していたキティホーク機動部隊の艦艇が海上自衛隊から間接的に補給を受けたことはない」(石破茂防衛庁長官)と否定していました。

 防衛庁によると、海上自衛隊の補給艦は二月二十五日、米軍の補給艦に燃料二十二万ガロンを提供。この米補給艦が同日、キティホークに八十万ガロンの燃料を補給しました。

 同庁は、これについてキティホークが当時、アフガニスタンで展開していた対テロ作戦に従事しており、海上自衛隊が燃料を補給しても、テロ対策特措法上問題なかったとする見解を示しました。

 しかし、キティホークは当時、イラク攻撃に備えて出動命令を受け、ペルシャ湾に向かっている途中で、まぎれもない対イラク作戦への支援であり、テロ対策特措法に反するのは明らかです。


もどる
「戻る」ボタンが機能しない場合は、ブラウザの機能をご使用ください。

日本共産党ホームへ「しんぶん赤旗」へ


著作権 : 日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 Mail:info@jcp.or.jp