2003年5月8日(木)「しんぶん赤旗」
国立大学法人法案の衆院文部科学委員会・参考人質疑が行われた七日、全国大学高専教職員組合(全大教)など十二団体でつくる「国立大学等の法人化反対連絡会」は法案反対をかかげて国会行動を行い、約二百人が参加しました。
全大教の糟谷憲一委員長が東京・千代田区の日比谷公園での集会であいさつ。「国会審議を通じて、法案の問題点が明らかになってきました。大学の中期目標を文部科学大臣が決める例が欧米でもあるのかと追及された文科相は、答えられませんでした。学長選考についても『大学が決めること』と言わざるをえませんでした。学問の自由・大学の自治は政府といえど否定できない」とのべました。
参加者は国会までデモ行進したのち委員会審議を傍聴しました。
参加した東京大学工学部職員の田村政道さん(46)は「法案絶対阻止です。まず私たちを公務員でなくしようとすることに怒りを感じます。研究の自由度が増えるどころかさらに厳しくなり、大学の自治がなくなる。職場で署名集めをはじめています」と語りました。