2003年5月8日(木)「しんぶん赤旗」
日本共産党の松本善明議員は七日の衆院外務委員会で、イラクの大量破壊兵器問題について質問し、国連査察の再開を求めました。松本氏は、「米国は圧倒的な軍事力でイラク政権を崩壊させたが、攻撃の口実になった大量破壊兵器はいまだに発見されておらず、攻撃の大義は失われている。国連査察の重要性を再確認させるものだ」と指摘。そして国連監視検証査察委員会(UNMOVIC)のブリクス委員長やアナン国連事務総長も査察再開を求めていることから、「国連査察が必要ではないのか」と政府に迫りました。
川口順子外相は「政府として、イラク査察は不必要という立場には立っていない」とのべ、「どのような形式でやるかは国連安保理しだいだが、査察への国連関与が望ましい」と答弁しました。一方、同外相はイラク国内の治安が回復していないことから、査察再開の時期について慎重姿勢を示しました。
松本氏は、「米国が単独で大量破壊兵器を追跡しても公的なものではない」とのべ、国連査察の再開を求めるよう、重ねて要求しました。