日本共産党

2003年5月8日(木)「しんぶん赤旗」

副大臣にふさわしくない

整骨院・接骨院「通知骨抜き」疑惑 木村氏を追及

小沢議員


 木村義雄副厚労相が、整骨院・接骨院に保険請求の適正化を指導する通知を出そうとした厚生省に圧力をかけて中止させたとされる問題で、日本共産党の小沢和秋議員は七日の衆院厚生労働委員会で、「厚生労働副大臣にふさわしくない。厚生労働行政の信頼にかかわる重大問題であり、徹底究明すべきだ」と要求しました。

 厚生省は九七年秋、会計検査院などの指摘を受けて、保険請求のさい負傷原因を記載させるよう指導する通知案を作りましたが、業界団体の陳情を受けた木村氏が反対し、通知内容が骨抜きにされたというもの。

 小沢氏が事実関係をただすと、真野章保険局長は「担当者に聞いたがはっきりしない」と無責任な答弁を繰り返しました。

 小沢氏は、木村氏側にたいする整骨・接骨団体からの献金やパーティー券購入が通知案撤回の九七年から二〇〇〇年総選挙までの時期に集中し、香川県接骨師会の会長が「指導の見送りで働いてもらったお礼の献金だった」と新聞紙上でのべていることを指摘。「ある時期だけ献金が集中していれば、“貢献”にたいする見返り、指導を見送らせたお礼と考えるのが自然だ」とのべました。

 木村副厚労相は「身に覚えがない」「一般的な献金として受け取ったもの」といいはりました。

 小沢氏は、木村氏が日本医師連盟はじめ医療関係団体から六年間で一億六千万円の資金提供を受けていることにもふれて「業界団体と献金で結びついた政治家が行政の責任ある地位につけば、厚生労働行政をゆがめることになることを示した事件だ」と強調。しかし、坂口力厚労相は「木村大臣も大臣なりの信念をもって対応していると思う」と不問に付す考えを示しました。


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