2003年5月8日(木)「しんぶん赤旗」
日本共産党の小泉親司議員は七日、参院決算委員会で、イラク戦争参加の米空母キティホーク機動部隊に海上自衛隊が燃料提供をしていたとキティホーク艦長が証言している問題をとりあげ、「イラク戦争への海自の明白な実質支援であり、われわれはテロ対策特措法に反対したが、この法律にも違反する。空母の艦長に確認せよ。自衛隊はただちに撤退すべきだ」と追及しました。
海自による燃料補給が、今年一月末までに二百一億円にも達していることを示しながら、「国民の税金を使って供給している。イラク戦争にはテロ対策特措法は適用されないのだから、まさに流用だ」と批判しました。
石破茂防衛庁長官は、同空母所属の第五空母群の司令官が海自から間接的に燃料補給を受けたと発言したとのマスコミ報道を受け、米側に確認したと説明。「提供を受けた燃料をテロ対策特措法の目的以外に活用したことはないと確認した」とのべました。
ただ、艦長への確認については「『赤旗』だけが、艦長がいったと記事を書いている」と答弁。艦長の証言を現場で直接取材し、この問題を正確に、詳しく取り上げた本紙の報道に反論できず、“確認はしない”との逃げの姿勢に終始しました。