日本共産党

2003年5月7日(水)「しんぶん赤旗」

公明の反共攻撃の一環

原告側陳述 謀略本裁判始まる


 北朝鮮問題を利用して日本共産党の名誉を棄損するとともに著作権を侵害した本を出版し、JR車内に中づり広告を掲示した「未来書房」などにたいし、日本共産党が謝罪広告の掲載や損害賠償などを求め提訴した事件の第一回口頭弁論が六日、東京地裁民事四十七部で開かれました。

 被告は、問題の反共謀略本『拉致被害者と日本人妻を返せ 北朝鮮問題と日本共産党の罪』を出版した未来書房と海野安雄・同社代表取締役、執筆者の「稲山三夫」、さらにJR車内に名誉棄損の中づり広告を掲示したJR東日本と同社の広告を扱う子会社・ジェイアール東日本企画。

 このうち、第一回口頭弁論で答弁書を陳述したのは、JR東日本とジェイアール東日本企画だけでした。未来書房と海野・同社代表取締役の代理人は答弁書を裁判所に出したものの、原告代理人に届いていなかったため、陳述は次回まわしとなりました。

 なお、執筆者の「稲山三夫」には訴状が不到達であることが判明しました。

 JR関係の二被告は、いずれも広告が名誉棄損にあたらないなどとして原告と争う姿勢を明らかにしました。

 この日の裁判では、原告代理人の弁護士が、訴状を陳述。このなかで、本の出版や広告が、公明党などが全国各地で行っている一連の共産党攻撃・誹謗(ひぼう)中傷の「一環」としておこなわれているものだ、と指摘。「公正、公明な政治活動を汚す、民主主義にとって許されない行為」と強く批判しました。


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