2003年5月3日(土)「しんぶん赤旗」
徳島県知事選挙で飯泉嘉門候補陣営の中心を担う自民党県議が、県議選での金権選挙による運動員摘発を次々と受けています。
二日現在、公職選挙法違反で自派運動員の逮捕者を出している自民党県議は四人にのぼります。
元木宏議員(現金買収)、木南征美議員(現金買収)、柴田嘉之議員(酒食供応)、森田正博議員(酒食供応)─。候補者への投票と票のとりまとめを依頼し、報酬として現金を渡し、飲食店で飲めや食わせで投票を依頼する、など悪質な違反事例です。
四県議は、いずれも大田前知事の汚職調査団設置などに難癖をつけて知事不信任に賛成した議員。今回の知事選で、飯泉嘉門候補擁立に向けて活発に動いたのも自民党県議たちです。
なかでも、元木宏議員(元県議会議長)は、自民党県議らでつくった「知事候補選定委員会」の座長を務めた人物。飯泉氏に立候補を正式に要請しかつぎ出したまさに張本人です。その元木議員派の違反は、警察の調べによると有権者数人に投票と票のとりまとめを頼み、報酬として一人当たり数万円を渡すという、極めて悪質なものです。