2003年4月29日(火)「しんぶん赤旗」
二十七日に投票されたいっせい地方選後半戦の開票が二十八日、東京の九区議選など翌日開票分を含めすべて終了しました。日本共産党は、一般市議および東京の特別区議千七十人、町村議九百四十三人の合計二千十三人(推薦含む)が当選しました。同時におこなわれた補欠選挙で六人が当選しました(無投票当選四人含む)。
東京の区議選では、民医連加盟診療所周辺での公明党候補者カーの違法なデマ宣伝に抗議した七十七歳の稲見朝吉さんが不当逮捕された墨田区で、定数二削減のなか、五人全員当選。同じく定数二削減の江戸川区で一議席増の六人全員が当選しました。
一方、東京・豊島区での四議席減など、大激戦の中で複数の議席を失った選挙区も少なくありません。
四年前の前回と比べると、市区議選では千百七十六議席から百六議席の後退、町村議選では九百四十六議席から三議席の後退。合わせて百九議席の後退となりました。
しかし、日本共産党は、いっせい地方選前半戦、後半戦で二千二百二十七議席を獲得し、非改選と合わせ四千二百九議席となっており、ひきつづき地方議員数第一党の地位を確保しています。
多くの議会で定数が削減されるなか町村議選でほぼ議席を維持したことにより、日本共産党の町村議会での議席占有率は5・21%から5・36%に高まりました。
日本共産党議員のいない空白議会の克服では、無投票当選を含め六市六十八町十三村で克服しました。一方、十四市三十七町十二村で新たな空白自治体が生まれました。補選では兵庫県篠山市で空白を克服しました。