日本共産党

2003年4月26日(土)「しんぶん赤旗」

02年度失業率 最悪の5.4%

3月

完全失業者384万人

若年層は過去最悪の13.2%


グラフ

 総務省が二十五日発表した二〇〇二年度の完全失業率は5・4%で前年度より0・2ポイント悪化し、年度として過去最悪になりました。完全失業者数も三百六十万人で過去最多でした。

 同時に発表した三月の完全失業率(季節調整値)は、過去二番目の高水準となる5・4%で、前月比0・2ポイント悪化。完全失業者数は一年前より五万人増え過去最多の三百八十四万人でした。男性失業率は前月より0・2ポイント上昇の5・7%と高水準。製造業や建設業で就業者が減ったのが響きました。年齢別では十五−二十四歳で過去最悪の13・2%(男女計)でした。

 三月の就業者数は六千二百六十六万人で一年前より三十一万人減。前年比減はこれで二十四カ月連続です。雇用者は五千二百九十六万人で同四万人増え、増加は十九カ月ぶり。自営業主・家族従業者は九百四十三万人で同四十三万人減、前年比で三十八カ月連続減です。

グラフ

 同時に発表した一−三月期の全国十地域の完全失業率(原数値)によると、最も悪かったのは北海道で前年同期比0・9ポイント悪化の8・1%でした。次いで近畿7・0%、東北6・6%の順。同省によると、北海道と東北では景気低迷でスキー場やホテルなどリゾート産業の倒産が増えているといいます。一−三月期の全国の完全失業率は5・5%で前年同期比0・1ポイント悪化しました。


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