日本共産党

2003年4月25日(金)「しんぶん赤旗」

東京・墨田

診療所前でのデマ宣伝抗議に

パトカー8台、77歳を不当逮捕

公明党 日に2度も大音響で


 東京都墨田区議会議員選挙で、向島警察署は二十四日、公明党の広田充男候補陣営の民医連加盟診療所へのデマ宣伝に抗議した稲見朝吉さん(77)を選挙の自由妨害(公選法違反)などとして「現行犯」として逮捕しました。

 同区では、選挙告示以降、民医連加盟の特定医療法人財団健和会すみだ共立診療所(墨田三丁目)周辺で「医療ミスをおかした共産系の民医連には命は預けられません」などと公明党陣営が激しいデマ宣伝を日に何度も展開。この日も午前中から、診療所前の一方通行の道路に入るとボリュームを上げ、宣伝カーのスピードを落として連呼しました。

 同診療所では「患者さんの不安を駆り立てる」と二十一日、区選挙管理委員会に要請するとともに、同候補の宣伝カーに「音量を下げるか、コースを変えるよう」にと申し入れていました。

 関係者によると稲見さんは、この日午前十一時ごろ、広田陣営の宣伝カーに「診療所の前だから静かにしなさい」と抗議。午後になってまた同じデマ宣伝を始めたため再度抗議すると、公明党側は「車を止めたのは選挙妨害だ。警察を呼ぶ」などといいました。警察がパトカー八台などを出動させ、逮捕したものです。

 稲見さんは高血圧で、健康も心配されており、支援者は「でっちあげ逮捕だ」と同日夜、向島警察署に抗議しました。


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