2003年4月24日(木)「しんぶん赤旗」
日本共産党、民主党、自由党、社民党の四野党は二十三日、暴力団系企業に秘書給与を肩代わりさせていた保守新党の松浪健四郎衆院議員に対する議員辞職勧告決議案を衆議院に共同提出。日本共産党の児玉健次国対委員長代理ら、四野党の国対委員長が衆院議長公邸に綿貫民輔議長を訪ね、同決議案を手渡しました。
四野党は、同決議案の「理由」として、「政治家が反社会的勢力である暴力団と関係するようなことは断じてあってはならない」と強調。松浪議員が建設会社の会長が暴力団組員とわかった後も秘書給与の肩代わりを受け続け、談合事件で大阪府警から指名手配中だった同会長に頼まれ電話で府警に捜査状況を照会していた事実は松浪議員が「自ら認めている」と指摘。松浪議員が「政治家として最低限必要な倫理観の欠如を露呈させた」ことは「国民の政治不信を一段と強めた」だけでなく、衆院の「権威と名誉を著しく失墜させた」として、速やかに議員辞職するよう勧告しています。
与党三党の国対委員長は二十三日午前、国会内で会い、野党四党が同日午後に提出する保守新党の松浪健四郎衆院議員に対する議員辞職勧告決議案への対応を協議。松浪氏が求めている衆院政治倫理審査会での同氏の秘書給与肩代わり問題などに関する弁明、質疑を優先し、政倫審開催前の同決議案の衆院本会議への上程には応じない方針で一致しました。