2003年4月23日(水)「しんぶん赤旗」
日本外国特派員協会は二十二日、一部週刊誌が報道した、山崎拓・自民党幹事長の「元愛人」と名乗る女性と週刊誌編集長を招き、記者会見を開きました。
自民党有力政治家と週刊誌がたがいに「名誉棄損」で「パブリック(おおやけ)」に訴訟を起こしているという事態に、外国メディアを中心とする同協会が注目して、開いたもの。
会見したのは『週刊文春』の木俣正剛編集長と福岡県在住の女性。同誌は、女性の証言をもとに、(1)外遊のさいの大使館作成資料などを女性にわたすなどの公私混同(2)女性に支払った多額の金銭は歳費ではなく政治資金などから出していたのではないか――などの問題を指摘し報道。山崎氏は事実無根として、名誉棄損で週刊誌側を訴えていました。これにたいして、週刊誌側も名誉棄損で反訴。政治家が虚偽の説明をしていることを批判していました。
女性は山崎氏との電話でのやり取りを録音したテープなども公開して約十年間にわたる関係を話し、国会議員としての資質を厳しく問うとともに、国会や裁判所から呼び出しがあれば証言する、と語りました。
山崎氏はこの日の定例会見で、この問題について「プライバシーの問題だし、裁判中なので申し上げることはない」とコメントしました。