2003年4月23日(水)「しんぶん赤旗」
日本共産党の小泉親司議員は二十二日の参院外交防衛委員会で、航空自衛隊が非人道的兵器と非難されているクラスター(集束)爆弾を保有している問題で、「専守防衛を掲げる自衛隊がなぜ無差別の非人道的兵器をもつのか。不発弾として残留した子爆弾が人に苦痛を与えている。対人地雷と同様の兵器を廃棄せよ」と要求しました。
小泉氏は、「米国では単価は一万三千ドルで日本円にすると約二百万円。十六年間の購入金額は百四十八億円なので六千発から八千発の保有となるのではないか」と保有状況をただしました。
石破茂防衛庁長官は、「金額は指摘のとおりだが、保有数はいえない」とのべました。
小泉議員は、「クラスター爆弾は対人地雷にもなる兵器だ。特定通常兵器制限条約の枠組みで自衛隊は対人地雷を廃棄した。クラスター爆弾も廃棄すべきだ」と要求しました。
石破長官は、「韓国、ロシアなど五十六カ国が保有している」「不発弾率は高いとはいえない」などと保有を正当化するとともに、「使用せざるをえないときは住民をその地域から避難させて実施する」と現実離れの説明に終始しました。小泉議員は、これを厳しく批判し、率先してクラスター爆弾の使用禁止を決断すべきだと要求しました。