2003年4月18日(金)「しんぶん赤旗」
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日本共産党の小泉親司議員は十七日の参院外交防衛委員会で、在日米軍基地に残存する有毒物質PCB(ポリ塩化ビフェニール)のすみやかな全面撤去を要求しました。
川口外相は、「米国も米本国への搬出をいっているので、注視していきたい」とのべました。
この審議の中で、外務省の海老原紳北米局長は、米軍基地ごとのPCB残存量を初めて明らかにしました。
これまで相模補給廠(しょう)の保管量と米軍基地の総量が公表されたことはありましたが、基地別の残存量は公表されたことがありませんでした。PCBは日本国内ではすでに製造中止になっています。
在日米軍基地に保管または使用中のPCB廃棄物の総量は三千百十八トン、このうち保管中のPCB廃棄物は八百八十トンにのぼります。
基地別では、相模補給廠は三百五十七トン(うちPCB濃度五〇ppm以上が五十六トン)、横田基地五十四トン(〇トン)、佐世保基地十六トン(十二トン)、三沢空軍基地十三トン(〇トン)、岩国海兵航空基地六トン(一トン)、嘉手納飛行場二百二十五トン(二トン)、フォスター六十九トン(七トン)、キンザー六十六トン、などとなっています。
小泉議員は、「米本国への全面撤去が確実に実施されるようもとめる」と早期搬出を要求しました。
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