2003年4月10日(木)「しんぶん赤旗」
日本共産党長野県委員会(今井誠委員長)は九日、長野県選挙管理委員会に、公明党県議候補の佐野功武氏を公職選挙法違反で告発しました。
訴えによると、公明候補は八日午後、長野市内の街頭で、“日本共産党は宣伝カーやビラで「県立短大の付属保育園にシロアリがでて改修させた」と自分の実績であるかのようにウソをいっている”と宣伝しました。
しかし、日本共産党は、これまで一度も同保育園の改修について、ビラでも演説でもふれたことはありません。
公職選挙法二三五条(虚偽事項の公表罪)は、当選させない目的で、候補者について虚偽の事項や事実をゆがめて公にした者に、四年以下の懲役か禁固または百万円以下の罰金を科しています。
公明候補は虚偽演説の際、「自分の出身校であるからといっていいのか」ともいっています。県立短期大学出身の県議候補が、日本共産党の石坂ちほ氏だけであることから、石坂候補を「明らかに特定したもの」と告発状は指摘しています。
このほか、この公明候補の候補者カーは、日本共産党の政党カーの街頭演説を、「遊説が優先だ」「共産党やめなさい」とマイクで怒鳴り威圧しました。このことについても、公選法二二五条(選挙の自由妨害罪)違反で告発しました。
県選管は、「候補者カー優先はない」として、県警と連絡をとり対応することを約束しました。