2003年4月9日(水)「しんぶん赤旗」
有事法制をめぐる動きが緊迫している国会で八日、「有事法案を廃案に、STOP!イラク戦争 4・8緊急院内集会」が開かれ、百五十人が参加しました。平和を実現するキリスト者ネット、平和をつくり出す宗教者ネット、戦争反対・有事法案を廃案へ!市民緊急行動、陸・海・空・港湾労組二十団体が呼びかけたもの。
主催者を代表し、宗教者ネットの石川勇吉さんが、「現在もイージス艦がイラク攻撃の後方支援をしている。そのうえ、予測やおそれを勝手に決め、先制攻撃するのが有事法制だ。武器で平和はつくれないというのが国際社会の本流になろうとしている。有事法制反対の声を国際世論に連帯して広げ、なんとしても廃案を実現したい」とあいさつしました。
「有事法制が成立していたら、今ごろ自衛隊がイラクの子らを殺していたかもしれない。人殺しを正当化する有事法制を許さない」(キリスト者ネット)、「アメリカは国連決議なしにイラクに先制攻撃をした。こうした戦争をできるようにするのが有事法制だ」(全労連)などの発言が相次ぎました。
「たくさんの若い人に参加してもらいたいと、これを持って電車に乗ってます」と、「PEACE」の言葉やピースウオークの予定を書き込んだプラカードを掲げたのは、まや・ラミスさん(27)。徳重りこさん(27)は、「二日の明治公園の集会で、『戦争に行くのはあなたたちの世代。阻止するためにがんばって』と言われた。戦後、平和を守ってきたみなさんのたすきを、私たちがリレーしなければいけない。有事法制について学びたい」と語りました。
二十団体の村中哲也さんが、「宗教者、市民、労働組合など、立場も思想・信条も違う人たちが、平和を願って緊急に集まった。力を合わせ、有事法制を廃案に向け、運動を広げていこう」と閉会あいさつをしました。日本共産党、民主党、社民党の議員が激励。日本共産党から、赤嶺政賢、松本善明、春名直章各衆院議員、林紀子参院議員が参加しました。