日本共産党

2003年4月5日(土)「しんぶん赤旗」

恥ずかしい行動の恥ずかしい“反論”


 公明党の神崎武法代表は四日午後、埼玉・志木駅前の演説で、日本共産党の志位和夫委員長がイラク問題での神崎氏の反共デマ攻撃を批判した演説にたいし、“反論”をこころみました。

 神崎氏の“反論”は、「共産党の志位委員長がきて、神崎代表がアナン(国連)事務総長に会ったのは、戦争を容認する国連決議を徹底するためにいったんだと、とんでもないすりかえをいう。こんなすりかえは断じて許すことができない」というもの。恥ずべきすりかえをしているのは、神崎氏の方です。

 志位氏が指摘したのは、神崎氏がアーミテージ米国務副長官と会談した際に、査察を打ち切り戦争に切り換える米英の安保理への決議案にたいして「支持」を表明したという事実です。公明新聞自身が、神崎氏は、「日本政府は新決議案を支持しており、公明党も政府と同じ考えだ」と表明した、と報じている通りです(同紙三月六日付)。神崎氏はこの支持表明にふれられず、アナン国連事務総長との会談に話をすりかえたのです。

 ちなみに、公明新聞によれば、アナン氏との会談でも、神崎氏は査察継続・強化による平和解決という仏ロ独などの提案には一言も触れず、「国連での一致した対応」を求めただけ。武力行使容認の決議案を支持したうえでの要請は、米国の武力行使に「一致」して賛成することを求めたにすぎません。

 結局、神崎氏の“反論”は、公明党の姿勢について「戦争のあとおしのための恥ずかしい『行動』をしておいて、『平和解決のために努力した』という…卑怯で苦しい弁明」だと指摘した志位氏の批判を裏付けるだけの無力なものにすぎませんでした。(F)


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