日本共産党

2003年4月4日(金)「しんぶん赤旗」

『潮』が謀略本を擁護

正体現した創価学会系誌


 正体を隠しながら、北朝鮮問題を利用して日本共産党の名誉を棄損し、「しんぶん赤旗」などからの大量盗用で著作権を侵害した反共謀略本にかんし、創価学会直系雑誌の『潮』五月号が、公然と謀略出版の擁護を買ってでました。

 この記事は「フリーライター 志賀 正」と名乗る人物が書いたもの。

 問題の謀略本『拉致被害者と日本人妻を返せ 北朝鮮問題と日本共産党の罪』(未来書房刊)については、日本共産党がさきに名誉棄損と著作権法違反の罪で出版社と著者を東京地検に告訴・告発するとともに、謝罪広告を求めて提訴しました。また、本紙連載「反共謀略本の正体を追う」で、この謀略出版の背後に創価学会・公明党がいることは疑問の余地なく明らかになりました。

 今回の記事は、本紙連載が「出版社社長の実名をはじめ、自宅や関係者まで具体的に書きつらね、“謀略本”とのレッテルまで貼って、民間出版社の正当な出版活動に対し営業妨害を加え続けた」などと、この出版社と海野安雄同社社長に成り代わって弁護役を買ってでているのが特徴です。

 毎号のように池田大作崇拝キャンペーンをする『潮』を発行する潮出版社は、未来書房にかわって、埼玉県の倉庫会社に本の保管を依頼し、流通先を一覧表にして指示したことが本紙の調べで明らかになっています。

 当の未来書房は、本に印刷された住所がデタラメ、電話も事務代行会社のもの、登記上の「本店」は東京都立川市の公団賃貸住宅の一室──など、まるで幽霊のような出版社。海野社長も本紙の取材から逃げ続け、急に「本店」からも逃亡しました。そんな実体のない「幽霊」にかわって、背後にいた創価学会が今回公然と表面に出てきたわけで、本紙連載が真相をついていたことをあらためて証明したことになります。


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