2003年4月4日(金)「しんぶん赤旗」
日本共産党、民主党、自由党、社民党の野党四党は三日、四月実施の医療費三割負担を元の二割負担にもどすための引き下げ法案(健康保険法等の一部改正案)を衆院に共同提出しました。同法案は、民間サラリーマン、公務員、退職した七十歳未満の年金生活者の患者自己負担と、同家族の入院時の自己負担を対象に、二割負担に引き下げます。小泉内閣は四月からの三割負担実施によって、これらの人たちにたいし年間四千億円の負担増(平年度ベース)を押し付けます。
四党は法案提出にあたってのコメントで、三割負担凍結を求める決議が地方議会で次々と採択されている状況を示し、「不況で苦しむサラリーマンにこれ以上痛みを押し付けぬよう、野党四党は結束して、自己負担を二割に引き戻すべく、(法案の)早期の成立をめざす」とのべています。