2003年4月1日(火)「しんぶん赤旗」
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野党四党の書記局長・幹事長、政策責任者が、三十一日に国会内で会談し、一日から実施される健保本人三割負担に反対し、二割に戻す法案を野党共同で提出することを確認しました。
会談には、日本共産党から市田忠義書記局長、佐々木憲昭衆院議員が出席しました。
会談後の会見で民主党の岡田克也幹事長は「四月一日から三割になるのは誠に遺憾」と述べ、野党提出の三割負担凍結法案の審議を拒否した与党を批判。二割に戻す法案を今週中にも提出すると明らかにしました。
会談ではこのほかに、大島理森農水相の辞任に伴う政治とカネの問題、個人情報保護法案、イラク問題など三点について論議しました。
大島問題では、辞任は遅すぎ、辞めても責任は回避されないこと、今後も参考人招致を行い、真相究明に努めることを確認しました。
さらに小泉純一郎首相の親族企業をめぐる疑惑追及や、森山真弓法相の名古屋刑務所事件に関する責任追及、事実解明にも取り組んでいくことで合意しました。
市田氏は「小泉首相は任命権者でありながら、大島氏をかばい続けた。『本人の問題』と言って全くメスを入れてこなかった」と批判しました。
また、(1)個人情報保護法案について、政府案への対案を近く野党案として提案し、内閣委員会での徹底審議を求めること(2)イラク問題について、アメリカなどは武力行使を即時停止すべきであること−が確認されました。