日本共産党

2003年3月29日(土)「しんぶん赤旗」

大田知事が失職選択

再出馬決意 “県政後戻りさせない”

徳島


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記者会見で失職を選択したと発表する大田知事=29日、徳島県庁

 徳島県議会の自民、公明など野党の強行で不信任された大田正知事は二十八日、会見をおこない、「来る三月三十一日の午前零時をもって、徳島県知事を失職することを選択した」とのべ、議会を解散せず、失職することを表明しました。

 辞職を選ばなかった理由について大田氏は「私としてはこの不信任に対して、直ちに知事の職を辞して県民のみなさんに信を問いたい」と、強い思いをのべた上で、議会招集の手続き上の日程など、総合的に判断したと説明しました。

 大田氏は、就任以来の十一カ月の県政運営を振り返り、「県民本位を基本として、県政の改革を推進」「できるかぎりのことを精いっぱい、命を削るようにやってきた」と語りました。また、この間にはじまった少人数学級など県政の前進面をあげ、「今、県政の後戻りは絶対に許されない」と強調。不信任について「まったく納得ができない」とのべました。

 出直し知事選については「このまま、不信任されたことで、そうかといって引っ込む気はまったくありません。再出馬に向けて、気持ちとしては十分に持っている」とのべました。

 日本共産党徳島県委員会は同日、コメントを発表し、「今回の不信任は、県民への挑戦」と糾弾、「わが党は大田知事の再選と、党県議団の議席増のため、がんばり抜く決意である」と表明し、全県の党議員らが街頭宣伝で訴えました。

 大田知事の失職により、出直し知事選は五十日以内におこなわれ、今のところ五月一日告示、十八日投票が有力です。


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