2003年3月26日(水)「しんぶん赤旗」
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死亡者百七十七人をふくむ副作用被害を五百二十三件もだしている肺がん治療薬・「イレッサ」(輸入・販売元=アストラゼネカ社)の承認過程を検証する「安全性問題検討会」の委員の十二人中十一人が、同薬を承認した当事者である「薬事・食品衛生審議会」の委員であることが二十五日、日本共産党の小池晃参院議員の国会での質問で明らかになりました。
小池議員は「いわば身内の調査。これでは承認過程の問題点の、公正中立な検証ができるわけがない。別のメンバーで再検証せよ」と、坂口厚生労働大臣に迫りました。
小池議員が明らかにしたところによると、検討会のメンバー十二人のうち、医薬品の承認を審議する「薬事・食品衛生審議会」の委員が十一人も。そのなかには、イレッサを直接審査した「医薬品第二部会」の部会長ら七人も含まれています。
坂口大臣は、検討会のメンバーの入れ替えは拒否。小池議員は「それでは公正な検証ができるとは思わない」と厳しく批判。再度、メンバーを入れ替えての、承認過程の検討を求めました。
坂口大臣は昨年十二月、「承認過程の検証」を国会で約束していました。ところが、その後、厚労省は「検証は見送り」としました。その理由として、「十二月の検討会で承認過程について議論がなかった」ことをあげていました。二十五日の国会では、議題にすらしていなかったことがわかりました。