日本共産党

2003年3月25日(火)「しんぶん赤旗」

イラクの決議違反

安保理 認定してない

木島議員に首相が答弁


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追及する木島議員

 小泉純一郎首相はイラク攻撃問題を集中審議した二十四日の衆院予算委員会で、査察受け入れを求めた国連安全保障理事会の決議一四四一にイラクが違反していると安保理がいつ認定したのかとの質問に、「安保理は一致結束した認定をしていない」と答弁、アメリカの武力行使に国際法上の根拠がないことを事実上、認めました。日本共産党の木島日出夫議員の質問に答えたもの。

 木島氏は、小泉首相が、安保理決議一四四一の義務に「重大な違反が生じている」として、湾岸戦争の停戦決議六八七やクウェート侵略排除の武力容認決議六七八をもとにイラクへの武力行使が可能としていることをとりあげ、いつ安保理で認定したのかとただしました。

 さらに、米英スペインが一四四一違反を認定する決議案を撤回したことをあげて、「国連安保理が決議違反を認定していないこと、多数の認識は査察による平和的解決が有効とすることの立派な証明だ。六七八、六八七に戻る理屈は成り立たない」とのべました。

 「認定していない」と認めた小泉首相はあわてて「(国連監視検証査察委員会の)ブリクス委員長もイラクが十分な協力をしてこなかったといっている」などと弁明。

 木島氏が「違反と認定し、決定する権限があるのは安保理だ」と指摘すると、「見解の相違だ」としか答えられなくなりました。

 木島氏は「国際法上の根拠を欠くことが明らかになった。無法で野蛮な戦争だということだ」と指摘。「政府は国連決議違反の態度を改め、米英に武力攻撃を直ちに中止するよう行動を起こすべきだ」と強調しました。


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