2003年3月25日(火)「しんぶん赤旗」
日本共産党は二十四日、北朝鮮問題を利用して日本共産党の名誉を棄損し、「しんぶん赤旗」などの大量無断転載で著作権を侵害する本を出版した株式会社「未来書房」らと名誉棄損広告を車内掲示したJR東日本などにたいし、謝罪広告の車内掲示や本の発行差し止め、二千二百万円の損害賠償などを求める訴訟を東京地裁に起こしました。
日本共産党が訴えたのは、反共謀略本『拉致被害者と日本人妻を返せ 北朝鮮問題と日本共産党の罪』を出版した未来書房と海野安雄・同社代表取締役、執筆者の「稲山三夫」、JR東日本と同社の広告を扱う子会社のジェイアール東日本企画。
訴状は、日本共産党が拉致問題をふくむ日朝問題の解決に大きな役割を果たしてきたことを指摘したうえで、この本の出版や広告が、いっせい地方選をまえに公明党などが全国各地で行っている一連の共産党攻撃・誹謗(ひぼう)中傷の「一環としておこなわれているもの」だと強調。「日本共産党があたかも犯罪を犯したかのような間違った宣伝をおこない」「名誉を傷つけた」旨の謝罪の車内中づり広告や、全国紙への謝罪広告掲載、本の印刷・製本・発売・頒布の禁止などを求めています。