2003年3月23日(日)「しんぶん赤旗」
自民党の山崎拓幹事長は、二十二日付の「読売」インタビューで「(イラク復興支援の)法案提出前に、有事関連法案を衆院通過させておかないといけない」とのべ、「イラク復興」支援を口実に、有事法制を四月中に衆院通過させたいとの考えを示しました。
山崎氏は、「イラク復興支援法案」について「(国連の)決議がなければ、復興支援法案は作りようがないので、五月の連休前(の法案提出)は難しい」と主張。「復興支援法案は短期間で成立させる必要がある」として、その前に有事関連法案を衆院通過させる方針を示したものです。「イラク復興」支援については、小泉首相がブッシュ米大統領との電話会談で「できるかぎり協力していく」と表明しています。
有事法制関連法案は、昨年の通常国会に提出されましたが、自衛隊の海外での武力行使に道を開き、米国の無法な軍事介入に国民を総動員する内容であることが明らかになりました。そのため、広範な国民の批判で継続審議となりました。また、審議で政府答弁が二転三転するなど欠陥ぶりが明らかになったため、政府・与党は昨年の臨時国会で「修正案」を提出。今国会では、「修正案」の再提出もなく、審議もおこなわれていません。