日本共産党

2003年3月18日(火)「しんぶん赤旗」

反戦 いま正念場

深夜もウオーク

若者が米大使館へ


 「攻撃が始まったらどうしよう」。アメリカのイラク攻撃が緊迫する十八日午前零時過ぎ、いてもたってもいられない青年らが東京・港区、繁華街の六本木交差点で歌をうたって「NO WAR」と訴えました。

 体のしんまで冷え込む深夜。メールで連絡しあった青年がギターにあわせ肩を組み「イマジン」「青空」などを歌い、プラカードを掲げてアピール。道行く外国人も立ち止まり見入っていました。

 歌い終わって「何かしたくって」と涙ぐむ会社員の渡名喜まゆ子さん(25)。「やって変わらないこともあるけど何かしなきゃ」という学生の笹本賀子さん(23)。「反対署名頑張っていたのに…、小泉首相の『賛成』発言は許せない。私たちの時代に戦争を始めてほしくない」と力を込める岡林奈緒子さん(26)。一行はピース・ウオーキングで抗議し、アメリカ大使館に向かいました。


女性たち訴え 国会前

 十七日、東京・永田町の国会前には差し迫った米国のイラク攻撃の動きに「居ても立ってもいられない」と行動する人たちがありました。

 オレンジ色の紙に「イラクでの戦争をやめると何十万人もの人々が殺されずにすむ」と書いて訴えたのは東京・大田区からきた女性(56)。

 「税金で人を殺すな 戦争するな」と書いて訴えたのは町田市の女性経営者(58)です。「国会前を通りかかりましたら、一人、二人と少人数で行動している人を見かけました。これなら私にでもできると加わったの」といいます。

 東京・国分寺市から来た七十四歳の女性は、「みんなここで初めて会った人たちばかりです」といいます。手編みのバッグには「守ろう平和憲法」と書き込まれ、「これを持って電車の中でもアピールしています。いま頑張らないと、くいをのこしますから」といいます。

 午後二時からは、日本山妙法寺の人たち五人も加わりました。


共産党支部元気に宣伝

東京・品川区

 アメリカのイラク攻撃をめぐって緊迫した情勢が続くなか、日本共産党の、なかつか亮区議候補と、党西大井支部の党員ら八人は十七日夕、東京・品川区のJR西大井駅前で緊急のイラク攻撃反対の宣伝行動をしました。「戦争になったら困る。反対です」という勤め帰りのサラリーマン(48)は足をとめ、「朝からニュースでやっていましたね。ブッシュは思いあがっている。やっぱり査察をすすめて平和的に解決するべきです」と話します。妻と買い物にいく途中という男性(71)は「僕はもう少しで予科練を経て、出撃するところでした。戦争はこりごり。アメリカは、なにを考えているのか」と憤慨していました。


平和大集会を高校生が宣伝

渋谷・ハチ公前

 「ぼくたちの手で戦争を止めよう」−イラク攻撃に反対する高校生たちが十七日、東京・渋谷駅のハチ公前で宣伝行動をしました。今月二十一日に東京・渋谷区の宮下公園でおこなわれるイラク攻撃反対の「3・21全国高校生平和大集会」への参加を呼びかけました。

 実行委員長の白木真帆さん(17)=二年生=は「高校の中でも『戦争がいやだ』って声が広がってます。声を出すのは勇気がいるけど『戦争はいやだ』ってことを声に出そうよ。日本にも世界にもたくさん行動してる人がいることを知らせたい。人間の命が大切にされない戦争はいや。一人ひとり人生があって、将来やりたいことがあるのに。そういうのが許せない」と思いを語ります。「日曜日、原宿で宣伝してたら偶然、友達に会って『配ってあげよっか』って短時間だけど協力してくれたんです。部活の友達も誘っていっしょに行く予定です」。

 十六日の原宿駅前の宣伝で高校生たちと知り合った若者二人も、ビラを配りました。「後輩たちがやってるんだから、手助けできる範囲でやっていこうかな」という上杉哲也さん(21)=大工=。「戦争が始まったら世の中が変わっちゃう、仕事もなくなるし。だから絶対やめさせたい。みんなと心はいっしょです。若い子たちが立ち上がれば未来が変わるじゃないですか」


戦争反対表明を

住金和歌山の党本社社長に要請

 イラク情勢が緊迫するなか、日本共産党住金(住友金属工業)和歌山製鉄委員会は十七日、和歌山市内の製鉄所を訪ね、住金本社(大阪市)の下妻博社長にたいし、「戦争反対、査察継続の強化で平和解決を求める態度表明を」と要請しました。

 党委員会は「最悪の事態になった場合、日本と世界の経済は致命的打撃を受け、産業と企業の存立に重大な影響をあたえる」と強調。株価下落や原油価格高騰の動きにも触れて、態度表明を求めました。応対した住金和歌山の総務室長は「ガソリンの値上げなどはじまっているし、経済への影響が心配される」と語りました。


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