2003年3月17日(月)「しんぶん赤旗」
間近に迫ったいっせい地方選挙勝利をめざし日本共産党の志位和夫委員長は十六日、千葉県のJR新浦安、同柏駅前での街頭演説で、定数二の浦安市区での必勝をはじめ党候補の勝利を力を込めて訴えました。
買い物途中の家族連れが足を止めるなど、ロータリーやデッキを埋めた聴衆は両駅頭で合わせて千六百人。地元の党支部や後援会が準備した「イラク戦争やめて」と書かれたのぼりやプラカードが揺れるなど、平和と暮らしを守る熱気にあふれました。
小松あつし(浦安市)、こおだか弘則(市川市)、加藤英雄(柏市)の各県議が、何としても議席を守り抜く決意を、後半戦の浦安、流山両市議候補が全員勝利の決意をそれぞれ訴えました。
志位氏は、イラク問題で情勢は予断を許さないとしつつ、戦争を急ぐ米国に追随する日本政府・与党が世界で孤立を深めていることを指摘し、「この道理ない無法な戦争をくいとめるため声をあげましょう」と呼びかけました。日本共産党の野党外交を詳しく語り、「平和解決の声を世界に広げ、日本でも平和のたたかいの先頭に立ち、国会でも力を尽くし、全国津々浦々でがんばる――筋金入りの平和の党に平和を願う声を託してください」と訴えました。
暮らしと経済の問題では、欧州では医療費の窓口自己負担がないことが当たり前であることを紹介しながら、「三割負担は保険とはいえない、限界をこえた重さです」と告発。「命と暮らしを守る願いを日本共産党へ」と訴えました。
県政問題で、一人あたりの住民税が全都道府県で五位なのに一人あたりの民生費が最下位であることや、特別養護老人ホームの待機者が二〇〇〇年二月から昨年十月までに二十九倍も増えているのに、建設のための補助金を25%もカットするなどの福祉切り捨てぶりを告発。一方で、東京湾口道路や「かずさアカデミアパーク」、業務核都市などに兆円単位で税金をつぎ込む巨大開発に熱中する県政を批判し、「この逆立ちをただしましょう」と呼びかけました。
三番瀬埋め立て計画中止や乳幼児医療費の窓口無料化など、住民のたたかいと結びつき実現を勝ち取ったかけがえのない党県議団の役割を紹介。公明党・創価学会の謀略的な反共攻撃に反論し、「日本共産党を伸ばし、住みよい千葉県をみんなの力でつくりましょう」と訴えると、聴衆から大きな拍手がおきました。
デッキから身を乗り出して聞いていた菊谷勇治さん(61)=浦安市=は、「イラク情勢から暮らしまで、本当にいい話を聞けました。年金生活のなか、年四十万円近い国保料は重荷なのに、破たんしたアクアラインが一日一億円の赤字を垂れ流していたとは驚きです。今度の選挙で、こんな政治は変えたい」といいます。
石川章二さん(65)=浦安市=は、「千葉県の民生費が四十七都道府県で最下位だと知り驚いています。小松県議が毎週駅頭で配っているビラを、いつも電車の中で読んでいます。共産党が増えないと政治はよくなりません。家族四人全員で応援します」と話していました。