2003年3月14日(金)「しんぶん赤旗」
山場を迎えた〇三春闘で、全労連と国民春闘共闘委員会は十三日、賃金底上げなどの要求をかかげ、第四波全国統一行動に決起。建交労、JMIU、出版労連などがストを実施し、昼デモ、職場集会など二十七単産約四十万人が行動しました。
国民春闘共闘に結集する単産は、現在、百二十九組合が回答を引き出し、単純平均で五千三百二十四円(1・75%)、前年同期比八百二十五円減の低額です。
ゼロ回答のNTTにたいし、通信労組は、二百八十四職場で約八百人がストに入り、東京・大手町のNTT持ち株会社前で支援者を含む二百五十人が座り込みと集会を開催しました。
全労連の熊谷金道議長は、前日のJC回答にふれ、大企業は定昇見直しを春闘後に改めておこない、賃下げ攻撃を本格化しようとしているが、一方で空前の利益をあげていると批判。大企業の横暴を許さず賃金底上げを、と呼びかけました。
東京・港区の職場から参加した塚田サキ子さん(59)は、「子会社の社員は年間六十万円もの賃下げになり、誇りもやる気も奪われています。誇りを持って働けるような職場にするため、賃上げをかちとりたい」と語っていました。
同日夕、全労連と単産役員が東京・有楽町で街頭宣伝をしました。