2003年3月13日(木)「しんぶん赤旗」
衆院議院運営委員会は十二日の理事会で、野党四党が提出した坂井隆憲衆院議員に対する辞職勧告決議案の取り扱いについて協議しました。野党側は、十三日の本会議で採決するよう主張しましたが、与党側が検討したいとして、引き続き協議することになりました。
このなかで、自民党は「いつごろ(採決する)かははっきり言えない」などとしました。公明党の西博義理事は、坂井容疑者の意向を聞かずに決議案を採決することは「いかがなものか」と難色を示しました。また、疑惑の段階で議員の身分を決定するのは慎重にすべきだとしました。
これに対し、日本共産党の佐々木憲昭議員は、坂井容疑者自ら議院運営委員会での弁明の機会を放棄した事実を指摘。決議案は辞職を勧告するもので、議員の身分を奪うものではないとのべ、衆院として政治的道義的責任についてけじめをつけるのは当然だと主張しました。
公明党は、坂井議員に対する辞職勧告決議案について、「賛成する方向で考えている」(七日、冬柴鉄三幹事長)などとのべていましたが、この日の理事会では採決を先延ばしする態度に終始しました。同党は、昨年の鈴木宗男衆院議員に対する議員辞職勧告決議案の採決にも当初反対し、先送りした経緯があります。