2003年3月13日(木)「しんぶん赤旗」
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日本共産党をはじめ、民主、社民、自由、自民の五党と無所属の女性国会議員四十二人(女性議員の六割)が賛同した「米国等のイラクへの武力攻撃に反対することを強く求める」署名を代表者が十二日、小泉純一郎首相に提出しました。
申し入れには、日本共産党から石井郁子衆院議員、吉川春子、西山とき子両参院議員が出席。福田康夫内閣官房長官が応対しました。
自民党は清水嘉与子参院議員が署名。公明党の女性議員からは賛同がありませんでした。
申し入れ文書は、イラク問題について、国連の査察を「強化、継続することこそが…国際的なルールに則って合理的に解決する手段です」と指摘。「日本政府が米国等のイラク攻撃の姿勢に追随、支持している現状を強く憂慮」していると強調しています。
広中和歌子参院議員(民主)が「日本でも数万人のデモが行われ、国民の八割は武力行使に反対。国会でも女性の視点から声をあげようととりくんだ」とのべて署名を手渡すと、福田官房長官は「こんなに集まったんですか」と驚いた様子。「(平和が大事という)お気持ちはよくわかります」とのべました。
女性議員らは「暴力からは何も生まれない。武力行使でなく、査察の継続・強化による解決を」と要請。福田官房長官は「日本が武力行使に反対と言うと、フセインに誤ったメッセージを与える」と繰り返し、女性議員らは「納得できない」と批判しました。
申し入れ後、署名の呼びかけ人の一人である吉川春子議員は記者団の質問に「イラク情勢が緊迫するこの時期に、女性議員が党派を超えて平和のために行動をおこしたことの意味は大きい」と答えました。
署名議員の内訳は、日本共産党十三人、民主党十二人、社民党十一人、自由党一人、自民党一人、無所属四人。