2003年3月9日(日)「しんぶん赤旗」
全日本民主医療機関連合会(民医連)加盟病院の医療事故・事件を利用して、民医連と日本共産党をひぼう中傷した自民党機関紙「自由民主」(二月十八日号)の一面だけをコピーしたビラが、北海道、富山、鹿児島の各道県で配布され、日本共産党は抗議、申し入れを行いました。自民党の各道県連ともビラ配布に関与していないとのべ、自民党の仮面をかぶって中傷ビラをまく謀略集団の実態を浮き彫りにしています。
鹿児島 |
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日本共産党鹿児島県委員会の祝迫光治県委員長は四日、自民党県連の大橋義孝事務局長に会って、事情をただしました。
配布されていたのは、鹿児島市、松元町、市来町、姶良町。いずれも日本共産党議員がいて、いっせい地方選挙がたたかわれる自治体。それ以前には、北朝鮮問題と民医連問題をつかった反共攻撃ビラ「公明党総支部ニュース」が配られています。
祝迫氏が「自由民主」のビラを見せると、大橋氏は「初めてみた」といい、「県連がまとめて注文したり紹介したりしたものではない」と表明。
さらに、「本部から直接、支部にとどけられる場合も、通常は県連に参考資料としてとどくはずだが、今回はきていない」「裏面が白紙であり、これまではこんな無駄なビラはつくったことがない。また鹿児島に関係のない内容で配布しても効果はないのだが」などと話しました。
祝迫氏が、医療事故再発防止に病院が全力をあげている最中に国会の場を利用した卑劣なデマ攻撃を振りまくのは許せないとのべ、良識ある態度を要請。大橋氏は「一体、どこで、だれが配ったか当方としても知りたい。いずれにしても県連はノータッチ」と答えました。
宮崎県では、宮崎市と延岡市で、同ビラと「公明ニュース」が一緒にセットで配布されています。
富山 |
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富山県では、富山市、高岡市、大沢野町の日本共産党議員や候補者の地元を中心に六日、「自由民主」(二月十八日号)をカラーコピー(裏は白紙)したビラが配布されました。
日本共産党の犬島肇県議が七日、自民党県連幹部に問いただしたところ、応対した大上紀美雄県連幹事長らは、「(富山県連で)つくったものでない。富山県連と書いてない。だいたい裏面が書いていないビラは出さない。自民党富山市連も出すわけがない」「友党づらしてまいて歩くものがいるのではないか」などの答えが返ってきました。
日本共産党富山県委員会は、この反共攻撃に反撃するビラの配布をはじめています。
北海道 |
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日本共産党北海道委員会の高島勝選挙対策部長は七日、札幌市や小樽市などで同ビラが配布された問題で、自民党北海道連に電話で強く抗議しました。
自民党道連側は、「抗議めいた電話も来ているし、どの地域にまかれたかもある程度分かっている」と配布された事実を認めましたが、「この配布にわれわれは百パーセント関知していない。だれがやっているか、あずかり知らない。配布したい旨の要請も全くない」と答えました。